第65回国民体育大会中国ブロック大会 (8月22日 鳥取県立武道館)

広島県少年男子 本国体の出場決まる!

《崇徳単独チーム》で、3年連続の「総合優勝」


《中国ブロック大会》は遠的競技(2立)が午前中に行われ、午後から近的競技(2立)が行われる。

午前中の遠的競技を制したところが、絶対有利になる。

8月2日、沖縄インターハイから帰ってきたその翌日から

遠的の練習が出来る広島工業高校に、毎日に通う。

選手は崇徳高校の「福原眞太朗」・「横川和志」・「梶村直矢」の3選手。

練習は、遠的に少し傾斜させた形をとる。

昨年同様、ミニ国体突破目標ラインを遠的・近的ともに設定して取り組む。


【ミニ国体に向けた夏休みの練習風景 ・ 県立広島工業高校にて】

練習期間中は、広島工業の先生方、そして弓道部員の皆さんには、ご迷惑をお掛けしました。 
この場をお借りして、一言お礼申し上げます。 
誠にありがとうございました。


少年男子


少年女子


     


山本忠欣先生の指導








大前「福原」  中「横川」  落「梶村」


大前「佐藤」呉宮原  中「上田」広島工  落「石硯」沼田


8月に入ってから、ちょうど2週間、広島工業で練習をした後、

他県に先んじて、8月15日(日)の12:30に広島を出発し、16:00に米子市内に入る。

米子市は、昨秋の中国新人大会に来て以来、およそ9カ月振りである。

ホテルに入る前に、着いたその足で試合会場の鳥取県立武道館を視察。

ちょうど地元鳥取県の国体強化チームの選手が練習されていた。

今日から、ミニ国体当日までの7泊8日の強化合宿が、いよいよ始まった。




【鳥取県立武道館 弓道場  練習風景


近的の練習











遠的の練習












ねずみ男 「 おい みんなぁー 人生 のんびり 行こうぜ 」


     「いったんもめん」
8月16日(月)、強化合宿2日目


今日は少し早めの15:00に練習を終え、


武道館からおよそ10キロ北西にある


境港の水木しげるロードを訪ねることにした。


「弓が浜」の美しい景色を車窓から眺めながら、


一本道を快適に走らせる。


目的地の港付近に車を停め、


妖怪たちが居並ぶ水木しげるロードを歩く。


NHK連ドラの「ゲゲゲの女房」の放送の


影響もあってか、


月曜日の夕刻にもかかわらず、


ロードは観光客で(にぎ)わう。


ロードの少し北側に位置する《妖怪神社》に参り、


皆で必勝祈願をする。


見上げると、私たちの願いを


『いったんもめん』 が、ゆらりゆらりと


天上に運んでくれていた。


これで、「崇徳に勝運が備わる」 と確信する。




妖怪神社

       




              右端は2年の宗本(今回は介添えで)



「ねずみ男」 と 「男」 の固い握手?

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8月16日(月)から8月21日(土)の試合前日まで、

猛暑の中、午前中は遠的の練習、午後からは近的の練習。

最後の仕上げに、遠的1立ち、近的1立ちをして終わる。

合宿最終日には、やりきったという実感が沸く。









そうして迎えた8月22日(日)の《国体・中国ブロック》の大会。










立ち上がりの遠的の1立目が、その日の勝敗を決めるほどの大事な試合だということは、誰もが知っている。

自ずと緊張感が高まる。広島の立順は3番。2立目の第1射場だ。

遠的競技の開始早々、1立目第1射場の島根県が、いきなり目の前で85点の高得点をたたき出す。

看的ボードには赤色・黄色・青色が輝く。

控えで「常に自分たちの射をする」と、イメージトレーニングを重ねてきたはずだったが、

広島県は点が伸びず52点に終わる。

2立目も島根県の勢いは止まらず、81点を出し合計166点の高得点を出す。















少年男子の遠的競技の結果は、以下の通り。

 
 広島県 
  少年
  男子
 
 福原   5 9 5 5   5 5 7 3   44   115点 
 横川   0 9 7 0  5 0 9 7   37 
 梶村   0 3 9 0   3 9 5 5   34 



少年男子 遠的競技の結果

1 位 2 位 3 位 4 位 5 位

  島根県 166点 

  山口県 133点    広島県 115点    鳥取県 101点    岡山県 101点 




昼食後、近的競技が遠的競技と同じく、少年男子から始まる。

島根県は遠的競技で1位を獲得したので、国体出場の切符をほぼ手中にした。

残るもう1枚の切符をかけて、4県が争う形となった。

波に乗る島根県は近的競技1立ち目を10中と、無難に収める。

続く広島県は11中を出し、その後に行った3立ち目の山口県は10中を出す。

鳥取県は8中、岡山県は7中と、厳しくなった。


最後の2立ち目に入った。島根県は的中が伸びず7中に終わり、合計17中と後退する。

いよいよ広島県の最後の立ち・・・。12射皆中を目指したが、的中は伸びず9中に終わる。

合計20中となり、最後の立ちの山口県に、優勝出来る可能性を残してしまった。

最後の立ちの山口県が10中を出せば、広島県と同中競射になり、再度、勝負することになる。

11中以上を出せば、山口県が総合優勝し、総合2位には島根県が入る。

試合を観戦するすべての人たちの目が、山口県の選手の放つ矢1射1射に集中する。

・・・結果は、9中。 合計19中。

その瞬間、国体出場が島根県(1位と3位)と広島県(3位と1位)に決まる。

勝敗の行方(ゆくえ)は、まさに紙一重(かみひとえ)

全競技終了後に、総合の順位決定の競射が行われた。


 
 広島県 
  少年
  男子
 
 福原   ○○○○   ○○○×  7   20中 
 横川   ○○○○  ○○○○  8 
 梶村   ×○○○   ××○○  5 



少年男子 近的競技の結果

1 位 2 位 3 位 4 位 5 位

  広島県 20中 

  山口県 19中    島根県 17中    鳥取県 15中    岡山県 14中 
























少年男子の「島根県」と「広島県」の総合優勝を賭けた競射



《 島根県 2中 ― 広島県 3中 》







宗本(介添)  福原(大前)  横川(中)  梶村(落)  


「広島県少年男子」 本国体出場を決める

 
崇徳単独チームで、3年連続の「総合優勝」