第17回中国高校弓道新人大会
平成21年11月20日~22日
鳥取県立武道館
◆11月20日・・公開練習
◆11月21日・・・個人戦
*「個人戦」・・各県で勝ち抜いて選抜された選手が12名、5県で60名が中国新人大会の個人戦に出場する。広島県の男子12名のうち崇徳からは5人の選手(松本、梶村、佐々木、福原、住岡)が、県新人戦を勝ち抜いて本大会の個人戦に出場。
試合は、9時30分から開始。
11時30分に予選が終わる。
「女子個人戦」広島県では「暁の星の選手」が8射6中で順位決定戦に臨み、第6位入賞を果たす。
「男子個人戦」の4位~8位の順位を決定する競射が、8射7中の8名によって行われた。
崇徳からは、松本と梶村がこの競射に出場。
二人の放った矢は的の「中黒」の6時に的中させる。
射場からは、二人の矢が、最も中心寄りに見えた。入賞は間違いないと確信する。
*「男子個人戦・決勝」
今年は、8射8中の皆中者が3名出た。
その3名は《岩国工業の選手》、《宇部工業の選手》、そして《崇徳の福原眞太朗》が、優勝決定の射詰めに駒を進めた。
辺りは静まり、応援席の皆も選手の矢に視線が集まる。
緊迫する中、1本目が放たれ、パーンと乾いた音が響き渡る。「的中だ!」
続く2番立ち、3番立ちも的中。
1本も外せない緊張感。
自然と手が汗ばんでくる。
今の1射に全てを賭ける。
3選手ともに2本目、3本目も的中させる。
しかし、宇部工業の選手が4本目を外し、3位が決定。拍手が送られる。
残る、岩国工業の選手と崇徳の福原のマッチレースとなった。
二人の精巧な射は、見る者に感動を与える。
続く、5射目、6射目、7射目、8射目とすべて的中。勝負がつかず。
いったん二人は退場する。
12寸的から8寸的に的が掛け直された。仕切り直しだ。
再び競技が始まる。
的までの距離は28メートル。的の大きさは直径24センチ。
さらに矢摺籐から見える的は、わずか5円玉の大きさ。
その5円玉の穴に矢を通そうと選手は狙いを定める。
それは完全なものへの挑戦。
静けさの中、辺りは息苦しいほどに張り詰める…。
思いは、自分のもてる全てを(夢を)この一矢に託すだけ。
選手は、最後の力を振り絞り、弓を引く。
少しの狂いも許されない。針の穴に通すがごとくに。
直後、矢は弓から放たれ、的に向かって一直線にキューンと音をたてて飛んでいく。
瞬間「パーン」と乾いた音が鳴り響く。
「的中だ!」
いつまでも続くと思われた競射・・。
しかし、次の10射目・・・、非情にも勝負が決する。
しばらくして、二人を讃える大きな拍手が聞こえてきた。
順位 | 崇徳の選手 | 予 選 | 決勝(9射目以降は八寸) |
優 勝 | 福原 眞太朗 | ○○○○ ○○○○ | ○○○○○○○○ ○○ |
第4位 | 松本 悠希 | ○○×○ ○○○○ | ○遠近 |
第5位 | 梶村 直矢 | ○○○○ ×○○○ | ○遠近 |
優勝 福原 眞太朗
第4位 松本 悠希
第5位 梶村 直矢
◆11月22日・・・団体戦決勝トーナメント
参加32校の男女それぞれが予選を行い、上位16校が決勝トーナメントに進出できる。
今年のボーダーラインは、男子が13中(競射)、女子が12中(競射)であった。
男 子 予 選 | |
22中 | 岩国工業 |
18中 | 崇徳 境港総技 |
16中 | 下松 米子工 南陽工 |
15中 | 出雲工 豊浦 邇摩 鳥取西 大社 倉敷工 |
14中 | 倉吉西 西条農 |
13中 | 広島工 市立広島工 八頭 倉敷青陵 (競射) |
女 子 予 選 | |
19中 | 高森 |
18中 | 宇部中央 |
17中 | 岡山芳泉 出雲 八頭 |
16中 | 沼田 |
15中 | 青谷 鳥取西 |
14中 | 興陽 |
13中 | 広島皆実 大田 呉宮原 柳井 岡山南 |
12中 | 総社南 出雲商業 如水館 萩商工 (競射) |