2009近畿まほろば総体 第3話

◆7月28日(火)6時00分

朝食を取り、7時にホテルを出発。今日は、総合開会式。弓道競技の選手は昨年に続いての出場である。今朝も近鉄日本橋駅から乗車し、近鉄奈良線を経由して、市営球場前で下車する。
インターハイの総合開会式には皇太子殿下がご臨席になる。当然、警備は最上級の厳しさ。



市営球場前駅を下車して、路上に出てみると、道路という道路には警察官や私服刑事らしい人たちが、ものものしく立ち並んでいる。出場する選手たちはみんな、蟻の行列のごとく会場に向かって黙々と歩いている。我々はバスに乗って、会場まで行くが、会場に着いてからがまた大変。会場は大混雑しているうえに、広島県選手団の集合場所までが、これがまた遠い。歩けど歩けど、なかなか集合場所までたどり着けない。
やっと、隣接の「サブ競技場」に到着。そこでは、各県が入場行進の練習をしているところであった。
広島県のテントを覗くと、崇徳高校のバレー部の顧問の先生が、「遅いのー!早う、グランドに行きんさい!」と。行くと、広島県も入場行進の練習を始めていたところだった。なんとか、ぎりぎりセーフ。間に合った。




我々監督は、入場行進をする選手団の待機場所を後にして、メイン会場へ移動する。入場口では、《IDカード》や《身分証明書》、《持ち物》など、厳しいチェックが行われる。観客席はB席ゾーンで、そこには広島県高体連の先生方が既に来ておられ、「笠岡先生!こっち、こっちですよ!」と手招きをされる。
しかしながら、心配なのはお天気で、しだいに雨足が強くなってきた。観客の多くは支給された使い捨てのカッパをはおり始めた
オープニングの音楽隊の演奏が始まり、開始の時間がやってきた。


総合開会式は12時過ぎに終了する。この後、選手と合流し、今度は弓道競技の開始式に参加するために、橿原公苑に移動しなければならない。しかし、数万人が一度に移動するものだから、なかなか思うようには進めない。結局、橿原神宮前に到着したのは、14時近くになっていた。そこで昼食を取り、今日は練習はせずに、弓道競技の開始式に参加をすることにした。
開始式は会場の関係で、個人の選手は全員参加出来たが、団体は代表1名のみで、残りの選手・監督は、観客席からの参加となった。

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