第64回国体中国ブロック大会・第4話
遠的競技の第2回戦(少年男子)が10時30分から始まった。 1番立ちの鳥取県が目の前で12射皆中させる。 この立ちに賭けていたことが十分に伺えた。 いよいよ広島県の試合が始まった。 前射場の岡山県とはわずかに1点差。 恒松の1本目は青色から入った。続く福原も青色。 佐々木は黒色。出だしの調子はもう一つ。 一方の岡山県は大前が1本目を外すものの、その後、青色・青色と入れる。 その後は同じような的中の展開が両者に続く。 先に終えた広島県は64点が表示された。 少し遅れて岡山県の得点が表示された。64点の同点だった。 少年男子の遠的競技の結果は、 第1位広島県、第2位岡山県、第3位山口県、第4位鳥取県、第5位島根県となった。 1位と2位との差はわずかに1点。 1位から4位までの差も、わずか11点という僅差であった。 広島県の少年男子の調子は、余り良くなかったが、 今日は「勝運がある」と思った。 「先手必勝」の教えの通り、遠的で1位を獲得した広島県は、 この後、試合を有利に運べることになった。
続く、少年女子。 広島県少年女子の勢いは止まらず。 練習でも出したことの無い「12射皆中」を、この大舞台でやってのけた。 「昨日までの選手と、今日の選手は違う人間ではないか?」と思うほどの快進撃である。 本当にすばらしいの一言!
昨年同様、広島県の成年男子は安定感がある。 1回戦で暫定1位に立っていると、気持ちも幾分かは楽である。 少年男女や成年女子と違い、成年男子は総合で3位に入れば本国体に出場できる。
広島県の成年女子は2回戦の前半は調子が上がらなかったが、後半は詰めていく。 しかし、1回戦の得点が低すぎたため、挽回するまでには至らかなかった。
遠的競技2回戦が11時40分に終わった。 軽く昼食をとって、その後、少し休ませて、 午後13時から始まる近的競技に備える。 ここの休憩の取り方は、個人差があるので統一させることは出来ないが、 13時から始まる競技に向けて、体調及び射技を調整していく。 13時10分前に招集がかかる。 福原が招集場所で素振りをしていたら、弦が切れるというアクシデントが起こった。 「試合中に切れるところが、試合直前で切れた。ツイテいる。」と思った。 13時に競技が開始された。 1立ち目が終わった。鳥取県はプレッシャーからか8中に終わり、 島根県は10中を出した。 2立ち目の岡山県と広島県の試合が始まった。 ペースの速い広島県は放送が終わる直前で、大前の恒松が1本目を放す。 飛んでいった矢は、2時に外れる。 不安な立ち上がりを見せるが、その後の福原、佐々木が 落ち着いて的中をさせる。 今日の3人は、絶好調ではなかったが、 どこよりも練習をやりきってきたという気持ちはもっていた。 福原が2本目を、佐々木が4本目を外し、1回戦は9中に終わる。 前射場の岡山県は10中を出した。
続いて、少年女子、成年男女と行われた。 少年女子の勢いは近的でも止まらなかった。成年男子は安定した的中を出す。
近的の2回戦が14時30分から始まった。
少年男子は総合成績で、広島県(遠的→1位、近的→2位)と 岡山県(遠的→2位、近的→1位)が並んだ。 競技最後の総合順位決定戦で、 広島県は恒松・福原・佐々木の3人が見事に的中させ、 3対1で岡山県を下し、昨年に続き、総合優勝を決める。
少年女子、成年男子も総合優勝を決め、 広島県は3種が本国体(新潟)への出場権を獲得した。
弓道競技の選手団は9月26日(土)に開催される開会式(東北電力ビッグスワンスタジアム)に参加。 競技は9月27日(日)〜30日(水)に、新潟市新津地域学園弓道場で行われる。 |
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少年男子(崇徳単独チーム) 監督 : 笠岡博範 選手 : 佐々木翼、 福原眞太朗、 恒松洋吾郎 , 少年女子チーム( 沼田 呉商業 広島工 ) 戻る |